今林先生が日本女子大学附属中学校の入試説明会に参加してきました。
昨年度までは中学・高校の説明会を同じ日に実施していましたが、今年度から、より深いお話ができるように、ということで中学と高校の説明会の日程を分けたそうです。
まずは副校長の町妙子先生のご挨拶から始まり(校長の菅間博之先生は高校担当だそうです)、建学の精神や本校で身につく力の話がありました。「変化に柔軟に対応できる力」「情報を正しく読み解く力」「自らの考えを構築し、実行に移していく力」が身につくように、入試問題や授業カリキュラム・掲示物で対応している、とのことでした。
今年度の高校卒業生の進路状況についてのお話もありました。卒業生372名のうち281名が日本女子大学へ進学しましたので、基本的には附属校色が強いですが、東京大学3名をはじめ、他大学の合格者172名(総数)で81名が他大学に進学したそうです。
各教科の先生方より今年度の入試問題の総括と次年度の予定のお話がありました。基本的には次年度も、今年度の出題傾向を踏襲するとのことですので、過去問をしっかりこなしていくことが重要となるでしょう。
入試問題の特徴として目に付いたのは国語の「問題文」と「問題」が分かれていることです。普段の月例テストや合不合判定テスト・首都圏模試では「問題文」のあとに続けて「問題」がありますが、この学校は「問題文」「問題」「答案用紙」の3つに分かれています。
あとは、多くの学校と同様、「算数」が合格者の平均点と受験者全体の平均点との差が最も大きい科目になっていて、例えば今年度の第1回では、60点満点中、合格者の平均点43.7点に対して受験者全体の平均点は37.4点ですので、4教科で200点満点であることを考えるとこの6.3点差は大きな差になってくると思います。
「算数」「理科」「社会」で強調されていたのが、「グラフを読み取る力」です。算数では「流水算」をはじめとした速さのグラフ、理科では「水溶液」や「電流」などのグラフ、社会では「人口とその年齢層の割合」のグラフを正しく読み取り、問題にしたがって答える力を身につけて欲しい、とのことです。この力は最初に挙げた「情報を正しく読み解く力」につながってきます。