女子難関校のひとつである鷗友学園女子中学校の入試報告会に参加してまいりました。

まずは今年度より校長先生と教頭先生が変わられましたので、大井正智校長先生・大内まどか教頭先生からのご挨拶で始まりました。お二方は他の学校からの異動ではなく鷗友学園内部からの異動ですので、教育方針等は今までどおり+これからの時代に必要な女子の人材を育てることに力をいれていくそうです。

特に強調していたのは、高1から一人一台ICT(Information and Communication Technology)を持たせるということです。ただし、学校で指定したiPad等ではなく自分で持っている機器を学校に持ち込んで使用する、とのことですので、教員会議でもいろいろ意見や迷いが出たそうですが、最終的には「生徒を信頼してやってみる」との結論に至ったそうです。

その後で、各教科の先生方より今年度の入試問題の総括と次年度の予定のお話がありました。基本的には次年度も、今年度の出題傾向を踏襲するとのこと。過去問をしっかりこなしていくことが重要になると思います。配布された資料の中には合格者の正答率と不合格者の正答率が小問ごとに載っていましたので「どの問題で差がついたか」が一目瞭然です。

例えば、算数では今年度より計算問題を2問出題していますが、(1)の普通の計算問題では合格者と不合格者で約3ポイント差ですが、(2)の̻⊡を求める計算では約10ポイントも差がついていました。

 

 

 

 

 

 


(1)正答率 全体85.3% (合格者87.0% 不合格者83.6%)

(2)正答率 全体78.7% (合格者84.8% 不合格者72.7%)

合格者だけで見れば計算問題の正答率は当然100%に近い数値を予想していましたので、私にとっては意外でした。この2問で配点は15点(100点満点)ですので絶対に落とせません。


また鷗友学園の定番とも呼ばれる「平行四辺形」や「速さ」でも20~30ポイントも差がついていたので、合格のためには今の学習、特に相似や速さのグラフが特に重要になってきます。

(1)正答率 全体41.2% (合格者53.7% 不合格者29.1%)
(2)正答率 全体24.3% (合格者35.4% 不合格者13.6%)

平面図形を制する者が「鷗友の算数を制する」と言っても過言ではありません。異なる比を自由自在に操る練習を普段からしていれば、標準問題です。

今年の第1回の合格者平均点は56.7点(受験者平均47.9点)です。日々の算数の勉強でも、文章に沿って情報を整理し、途中式を簡潔にまとめることが必要ですね。